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柴田医院内科歯科・北海道旭川市春光

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 毎日ていねいにブラッシングを行なっても、歯の汚れを完全に除去するのは難しいです。そこで1〜3ヵ月に一度、歯の検査と歯ぐきの洗浄・除菌をおすすめします。

むし歯の進行について

  歯がズキズキと痛くなったり、歯がボロボロとなってしまってから歯科を受診される方もいます。しかし、このような症状を示す前に時々冷たいものがしみるとか、歯の一部が欠けたなどの初期の変化に気づいていることが多いようです。何もしなくてもズキズキと歯が痛い、歯が根っこだけになってしまったなどという場合は、その多くで歯の神経を取らなくてはなりません。歯の神経といっても歯の一部、体の一部なので、できるだけ取り除くことは避けたいものです。一般にいう歯の神経とは、神経のほか血管や線維を含んだ歯髄(シズイ)という組織をさしています。歯髄がなくなると歯はもろくなります。今回は歯髄の重要性と歯髄を保存する歯科治療についてお知らせします。




1) 歯は表層に刺激に抵抗性を有する硬いエナメル質というガラスや陶質に似た組織を持っています。
 エナメル質の下には象牙質があります。象牙質は硬くて細いストローのような管(象牙細管といいます)が密にならんで構成されています。
 象牙質に囲まれる形で歯髄があります。歯髄には、神経や血管、線維が豊富に存在します。虫歯が進行して歯髄に波及すると歯髄では血管の充血が生じたり、虫歯の原因となっている細菌に対してリンパ球などの炎症細胞が浸潤してきます。






2) エナメル質だけの虫歯では歯が白く斑状ににごるという変化が生じますが痛みは無く、またこの状態でもその後良く磨きさえすればそれ以上虫歯の進行が抑制されることもあります。
 象牙質を構成するストローのような管(象牙細管)のなかには水分を含んだ組織が入り込んでいます。象牙質に虫歯が進行するとストローのなかの組織が圧縮されて圧力の変化を促します。この変化が象牙質の下に位置する歯髄に伝達され痛みを誘発します。

 歯髄に含まれる神経は痛みを知覚するものしかないので、象牙質を構成するストロー内の圧力の変化や、虫歯が進行して歯髄に達した場合に「痛い」としか訴えません。歯髄の神経は冷たいとか暖かいと訴えることはないのです。 

 虫歯が歯髄に達すると炎症による痛みが生じてきます。
(上図の左のように、象牙質の深くに進行した虫歯では痛くなります。右図は左図の四角部分を拡大したものですが、右で示すように象牙質を構成する象牙細管中の組織を通して刺激が歯髄に伝わるため痛みが生ずるのです。)


3) 象牙質に進行した虫歯による刺激が歯髄に伝達されると、歯髄の血管が充血します。血管に沿った神経は刺激を受けて痛みを感じるようになります。充血がおさまると神経への刺激もなくなり痛みがなくなります。
 しかし、象牙質の虫歯が深くなってつねに刺激が加わるようになると充血した状態が継続します。こうなると冷たいものなど刺激がなくなっても歯がズキズキと痛んできます。この場合、歯髄をとる必要が生じたりします。
 象牙質を破って直接虫歯が神経に達した場合は、虫歯を起こす細菌が歯髄内で繁殖することになります。この細菌に対して体はリンパ球などの炎症細胞を浸潤させ対応しようとしますが、この時痛みを誘発する物質が産生してきて神経を刺激しズキズキとした痛みが生じます。この場合も歯髄をとらなくてはなりません。
 注意したいのは、虫歯の進行で誘発される痛みの程度には年齢差などの個人個人の程度の差があることです。虫歯が重症になるまで放置される原因ともなっています。
 また、慢性に経過した虫歯では痛みを伴わないこともあるので、気がつくと歯がボロボロしなっていたり、歯髄が細菌感染によって壊死あるいは壊疽に陥ることもあります。
 虫歯の細菌が歯髄を経て歯の根の先に感染して行くと、虫歯が原因で顎や顔が腫れてしまうことにもつながります。この場合の歯髄はもちろん取り除き、さらに充分に消毒剤を根の先に浸透させる必要があります。  (右の図は、虫歯を起こす細菌が歯髄を経て歯の根の先に波及し、そこで炎症病変を形成する様子を示しています。これがひどくなると顔や顎が腫れてきます。)


4)  歯は骨に埋まっていて、口の中に出ているのは歯の一部です。歯髄には歯を養う血管が豊富に存在していて、口の中にでている歯の部分は歯髄中の血管から栄養補給されています。骨に埋まっている部分は、歯髄中の血管に加えて周囲の骨の中の血管からも栄養供給されます。虫歯が進行して歯髄をとってしまうと、栄養が供給されないため「歯の口の中に出ている部分が崩れる」とか「歯が変色する」などの問題が生じます。
 象牙質に進行した虫歯でも、その原因となる細菌が歯髄に感染する前なら歯髄を保存するよう努めるべきです。歯髄はそれ自身が細菌感染のバリアーになっていて、歯の根の先に細菌感染による炎症病変ができるのを防いでいるからです。
 子供のように治癒力が旺盛な場合は、表層の歯髄のみをとって歯の根の歯髄はとらずに保存する方法もありますが、これも初期の虫歯の場合に限定されることが多いのが実情です。



5) 「たまに冷たいものや熱いものがしみる、甘いものを食べると痛むこともある」などといった場合は、虫歯は歯髄に達していないことが多いと思われます。なにも刺激を加えずに黙っていてもズキズキとした痛みがあるようになると、ほとんどの場合で虫歯は歯髄に達したと考えたほうが良いでしょう。歯髄を残す場合は「たまに刺激で痛みが生ずる」程度の虫歯までと考えたほうが無難でしょう。

   たまに刺激で痛くなる虫歯であっても、多くの場合で削り取るときは麻酔を必要とします。麻酔下で虫歯の原因菌に感染した歯質を、切削機械を用いてゴリゴリと削り取るのが通常でした。この処置では、削っている途中で偶然に歯髄が現れた場合、歯髄を保存するかあるいは除去するか迷うことがありました。

 当院のエルビウム・ヤグレーザーは、虫歯の部分を含めて硬い歯の部分をも削ることが日本ではじめて承認された歯科用レーザーです。これを用いると虫歯を起こす細菌も破壊されやすいため、虫歯を削って行くうちに偶然に歯髄が現れたときは、もはや虫歯の原因菌は除去されただろうという安心感が強く、歯髄を残せる頻度が高くなりました。
 エルビウム・ヤグレーザーは歯に栄養を供給し、また細菌感染のバリアーとなり得る歯髄の保護に対して貴重な戦力となっています。

 ゴリゴリとする通常の切削器具に比べて痛みを誘発しづらいので麻酔を使う頻度が少なく、治療後の不快感も少ないのがこのレーザーの特徴です。

 上図の左では、歯茎の近くで黄色の虫歯をみます。当院のレーザーはこれを場合によっては麻酔なしに削ることができます。削り終えたのが中央の図で、右は歯と同じような色の材料で治し終えたところです。

 一本一本の歯にとって非常に大切な歯髄をできるだけ保存するためにも、定期的な検診と早めの虫歯治療が望まれます。








歯周炎の進行について

 適切な治療をせず放置すると歯が抜けてしまいます。



1)歯は口の中に露出する歯冠と、骨の中に植立している歯根部分に分けることができます。健康状態だと、歯冠より歯根が長いのが普通で、歯の大部分が骨の中にあることになります。


2)磨き方が不十分で、磨き残しが目立つようになると、磨き残し中の細菌に反応して歯茎は赤く腫れてきます。しかし、この程度ではまだ、歯冠の長さと歯根の長さの比率は保たれています。

 それでは、歯周炎がより進行するとどうなるのでしょうか。歯茎の腫れはより高度になり、歯と歯茎の境界部分の磨き残しが目立つようになります。歯茎の腫れに伴い、歯を支えている骨のやせ細りが生じます。歯根の長さが短くなり、口の中に露出する歯冠部分が長くなったように見えます。歯冠と歯根の長さの比率が逆転し始めるのです。


3)左の図のように、歯茎の赤い腫れが高度になります。右半分の点線が、以前の健康状態の骨の位置です。骨が吸収して歯根が短くなります。歯茎の腫れが高度だと歯冠の長さが長くなったようには見えませんが、実際は歯冠と歯根の長さの比率が変化していることがわかります。


4)適切な治療がされないで、放置していると、骨の吸収はより高度になります。歯はグラグラし始め、何もしなくても抜けたりします。こうなるまでには、歯磨き後に出血したり、膿が出たこともあるでしょう。口臭も気になっていたかもしれません。歯の動揺が気になり始めたら、かなり重症化した歯周炎だと思ってもらってかまいません。


 上図の右半分で、かろうじて抜かなくて済みそうなのは、上顎の糸切り歯(犬歯)くらいでしょう。このようにならないように、早め早めに歯周炎の検診と治療をしたほうが良いでしょう。当院では、2種類の歯科用レーザーを応用し、歯周炎の進行を予防しています。

1ヶ月に1回程で良いので、定期的な歯ぐきの洗浄・除菌をお勧めします。


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